機動戦士ガンダム00 Season1感想

メインブログでも書いたけれど、ソレスタルビーイングが目指す組織としての《落としどころ》、これが描かれないまま結末を迎えたのはどうかと思う。
だから、その《落としどころ》に対する各マイスターやプトレマイオスクルーの姿勢も不明瞭で、結果、私は誰一人として思い入れをもつことが出来ずに終わってしまった。


だから、終盤裏切り者ととしてラスボス化したアレハンドロの印象も唐突感しかなく、しかもなんであの人が前線に出てくるのかが意味不明。
あれでは単なる目立ちたがりの馬鹿にすぎず、おまけに乗ってるMAも、擬似太陽炉搭載型なのに無類の強さを誇る根拠が何一つ描かれず、「単にラスボスが欲しかった」という製作者の都合が透けて見えてしまって全然盛り上がれなかった。


あれだけ引っ張ったグラハムとGNフラッグも、単なる「エクシアの相打ち」という絵のためだけにあまりにも早急に挿入され、グラハムその人も「単なる変な軍人」として消費されてしまったし。
あそこがもし、エクシアとフラッグが協力して「旧時代的な戦争扇動者であるアレハンドロ」を討ち、そしてその後、お互いに譲れぬ理念(『兵士としての義務・戦友への誓い』と『彼が信じる戦争根絶という手段の継続』)から決闘をする・・・という結末だったら、まだ私は盛り上がれたのに。


エンドロールでかなり大々的にシーズン2のチラ見せがあったけれど、シーズン1での作品世界の構築に失敗しているので、まったく高揚感も沸かず・・・
そんなわけで、とても残念なシリーズだった。
MSのデザイン、主役側以外のキャラの造形が秀逸だっただけにね。


と、大きくこきおろしたけれど、実は結構歯抜けに鑑賞していたので、上の感想は的を得ていないかもしれません。
「描かれていない」と決め付けたトコがしっかり描かれている可能性もあり、もしそういう部分があればコメントで指摘していただけると幸いです。
丁度、速攻で再放送もしているようなので、確認のためちゃんと観てみようかな、とも思ってます。
それだけ「惜しい」んですよ。上であげた秀逸だった部分が、個人的にツボだったのでね。
フラッグとジンクスはホント最高のデザインですよねぇ・・・(溜息)


あ、そういえばエンドロールでマネキン大佐(ん?中佐だっけ?)の後ろにコーラサワーがいたような気がしたんですが・・・き、気のせい?^^;